出典:toyaさんによる写真ACからのイラスト
こんにちは! ブログ雅です
近年、耳にすることが多くなった「スマホ依存症」ですが、SNS検索や動画、ゲームなどで1日平均5時間以上見ている人も非常に多いようです。
今回はスマホをみる時の姿勢の中で気を付けたい「スマホ首」についてまとめてみました。
- スマホ首とは?
- スマホ首が身体に及ぼす影響
- スマホ首の改善策
スマホのやりすぎは、首や目に悪影響を及ぼすケースもあるので気を付けましょう!
目次
■スマホ首って何?
簡単にいえば「首の形を意味する」もので、近年語られるようになった言葉です。
通常立った状態を横から見ると首・背中・腰が緩やかなS状曲線をなしていますが、スマホを長時間悪い姿勢で見る習慣がついてしまうと、年数の経過に伴い徐々にこの曲線の曲がりがきつくなってきます。
この時、首の部分をピックアップしてみると、7個の骨が連なってできている首の前湾(自然曲線)が減少しストレートに近い状態(ストレートネック)になります。
出典:工房たくみさんによる写真ACからの写真
スマホをみている様子を横からみると首が前屈し顔も地面を向く形になりますが、注意しないといけないのはいつもこの姿勢をとっていると、スマホを見ていない時も首の前屈状態が保持されるためこれを補正しようと”あご”が前方へ突き出た姿勢になります。
これが「スマホ首」と呼ばれるもので頸椎の前彎が減少します。
ではなぜスマホ首が良くないのか?
首の筋肉に絶えず負担がかかった状態になるため、疲労物質が蓄積されることで血流が悪くなり神経の伝達能力も低下します。
結果として頭痛や目まい、肩こりなどの症状を引き起こすリスクが高くなります。
□スマホ首対策
スマホのやりすぎは頸椎(首の骨)の形状を真っすぐにしてしまうリスクが高まるばかりか補正作用で全身に影響が波及し、背中や腰に負担がかかる姿勢を形成しやすくなります。
なぜスマホ首はいけないの?
■ストレートネック
スマホ依存症という言葉がささやかれる昨今、時間的な定義はないにせよ依存という言葉はいい意味では使われません。
学生なら勉強に集中できないとか、つい夜更かししてしまい睡眠時間が短くなったり…さらに寝つきも悪くなります。
何でも度が過ぎると良くありません!
さらに気を付けたいのがスマホをみる時の姿勢です。
出典:FineGraphicsさんによる写真ACからの写真
写真のような姿勢を長時間続けると、首への負担が断続的にかかることになり「ストレートネック」といわれる首の形を形成してしまいます。
前を向いた状態で通常は肩の中心線の垂直線上に耳がくるわけですが、俗にいうスマホ首は首の前湾が減少して頸椎(7個で形成される首の骨)が直線状になるため「ストレートネック」といわれ、肩のラインより耳の位置が前にくる姿勢になります。
この形は首が前方へ屈曲する状態になるため、ボーリング玉と同等の重さ(約5㎏)がある頭を支えるには首や肩、背中にかなり負担がかかります。
この状態が長期間継続されると次第に身体にかかる負荷を軽減し、身体全体のバランスを保つために「猫背」という背中の上部が湾曲した姿勢が形成されます。
ちなみに首の下辺りから曲がりが大きくなっている場合を「首猫背」と言います。
猫背は「翼状肩甲」といわれる両肩が前方に突き出した形も形成するため、胸部が圧迫され呼吸も浅くなります。この状態が継続されると酸素が身体全体の細胞にしっかり供給できなくなるため、各機関の機能の低下も起こります。
つまり内蔵の機能低下につながりますから、これらの原因となる生活習慣の見直しを行っていきましょう。
私も結構スマホやってるから気を付けないといけないな~
猫背姿勢は脊柱管の中を通る脊髄神経が伸長されるため、身体に様々な悪影響を与えてしまいますから注意が必要です。
□ストレートネック簡易チェック
私、ちょと心配だけど大丈夫かな?
- 柱もしくは壁に背を向けて立つ
- かかと・おしり・背中・頭を柱もしくは壁に押し当てる(あごを引く)
>>チェックしてみましょう!
- 柱などに後頭部を当てた際、あごがやや上がった状態になる
- あごを引くと後頭部が柱に当たらない
少し頑張っても(a)や(特にb)が当てはまる場合、「猫背」や「ストレートネック」になっている
可能性があります。
□ストレートネックに起因する症状
ストレートネックはやや首が長く見え、横から見ると肩から首へかけてのラインに傾きがみられます。
- 頭痛
- めまい
- 目の疲れ
- 吐き気
- 首・肩の痛みやこり
- 肩や腕、手のしびれ
□猫背の姿勢に起因する症状
猫背は実際の身長より低く見えるばかりか、老けて見られたりします。
この他身体の不調を感じたりするケースも多いため、生活習慣の悪さから後天的に作られる猫背には注意が必要です。
- 首・肩の痛みやこり
- 腕や手のしびれ
- 身体がだるい、重い
- 内臓の機能低下
- イライラ、集中力の低下
- 自律神経のバランスが崩れ、不安症候群なども散見
■良い姿勢と悪い姿勢
日常生活の中で無意識のうちにとっている姿勢も、注意が必要だということは理解してもらえたと思います。
長期間悪い姿勢を続けていると、脳に関節の情報(悪い姿勢)がインプットされるため意識せずに日常生活を送っていると、自然に楽な悪い姿勢へと流されてしまいます。
出典:Kanana12さんによる写真ACからのイラスト
左のスマホをみている姿勢は、肩の上に頭が乗っている理想的な形ですがこれに対し一方は、肩のラインより耳の位置が前に来て首が屈曲した「スマホ首」状態になっているのがわかります。
これでは無意識のうちに首と肩への負担が増大してしまいます。
■姿勢改善エクササイズ
このエクササイズは首の前傾を改善し前湾を作っていくもので、日々短時間ででき効果も期待できるのでお勧めです。
□エクササイズ:1
- 椅子に背筋を伸ばした状態で座わり正面を向きます
- 首を後方へゆっくり倒し痛みがでない程度まで伸展させます
- 目線を左へ動かしながらゆっくり首を左へ傾けます
- 首をゆっくり正面へ戻したら一呼吸おいて次は右へ同じ要領で行います
(注)
- 首を動かす際、息をゆっくり吐きながら行います
- 左右5回ずつ朝・夜一日2回行います
- 気分が悪くなった時は中止します
□エクササイズ:2
- 椅子に背筋を伸ばした状態で座り正面を向きます
- あごを片方の2本の指でゆっくり痛みがでない程度の力で後方へ押します
- 5秒間押圧した後、力を緩め再度同等の力で後方へ押します
(注)
- あごを引いた状態で、息ゆっくり吐きながら行います
- 朝・夜一日2回、あごへの押圧は都度5回繰り返します
- 気分が悪くなった時は中止します
■まとめ
意外と重要視されてない姿勢ですが、悪い状態のまま放置しておくと様々な症状が出てきます。
大切なことは日ごろから悪い姿勢になっていないか意識を置き、良くないと感じたらその状態を続けないようにしましょう。
日ごろからスマホを長時間みる”くせ”がついている人は、エクササイズをやってみてください!お勧めです!
出典:Albrecht Fietz/Pixabay